「A型・AB型・B型、結局どれを選べばいいの?」 「型は決まったけど、どの機種を買えばいいの?」
ベビーカーは5万〜10万円になることもある、出産準備で最も高額な買い物のひとつです。だからこそ、型と機種の選択で失敗したくないものです。
この記事では、「重視するポイント」から逆算して選ぶ方法を整理し、タイプ別に定番モデルを紹介します。あわせて、理学療法士として「押す側の体への負担」という、スペック表には出てこない視点もお伝えします。
✨ この記事の重要ポイント
- 選ぶ順番は「①いつから使うか → ②何を重視するか」。 この順番を逆にすると失敗する
- 新生児から使うなら選択肢は2つ。「走行性重視」か「軽さ重視(=AB型と呼ばれるもの)」か
- 腰すわり(生後7ヶ月頃)まで待てるならB型。 軽く、安く、コンパクト
- カタログの重量より「畳んで片手で持ち上げられるか」が重要。 ここが日々の負担を決める
⚠️ 注意事項(重要)
本記事の製品情報・型番・評価は、執筆時点で確認した情報に基づく参考例です。価格・仕様・対象月齢・販売状況は変動し、モデルチェンジも頻繁に行われます。
購入前には必ず、各メーカー公式サイトや販売店で最新の仕様・対象月齢・安全基準(SGマーク等)をご確認ください。また、実際に店舗で押し心地や折りたたみやすさを試すことを強くおすすめします。本記事は特定製品の性能を保証するものではありません。
「使用開始時期」で型を決め、「優先したい性能」で機種を選ぶベビーカー選びは「2ステップ」で決まる
順番はシンプルです。
ステップ1:いつから使うかを決める
| 使い始めたい時期 | 選ぶべきタイプ |
|---|---|
| 生後1ヶ月頃(新生児期)から | 新生児対応タイプ(SG基準上の「A型」) |
| 生後7ヶ月頃(腰すわり後)から | B型 |
抱っこ紐を主力にして最初の半年を乗り切る家庭も多く、その場合はB型からのスタートで十分間に合います。
ステップ2:何を重視するかを決める
新生児対応タイプ(A型)は、実際には性格が2つに分かれます。
| 重視するもの | タイプ | 一般的な特徴 |
|---|---|---|
| 押しやすさ・安定感 | 走行性重視タイプ | タイヤが大きめ、やや重い、価格は高め |
| 軽さ・扱いやすさ | 軽量バランスタイプ(通称AB型) | 3〜5kg台、片手で扱いやすい |
| 軽さ・価格・携帯性 | B型 | 最軽量・最安。ただし腰すわり後から |
※「AB型」は商品カテゴリ上の通称で、SG基準では新生児対応のA型に分類されます。「新生児から使えて、かつ軽い」製品群を指す呼び名だと理解しておけば十分です。
購入とレンタルの判断基準は、こちらの記事で詳しく解説しています。先に読んでおくと機種選びがスムーズです。
【走行性重視タイプ】おすすめ3機種
段差や砂利道、長距離の移動が多いなら、走行性への投資は毎日効いてきます。
| 機種 | 重量 | 対象月齢 | 特徴 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|
| アップリカ「マール」 | 7.3kg | 1ヶ月〜36ヶ月 | 走行性の評価が高い | 約10万円 |
| サイベックス「メリオ カーボン」 | 5.9kg | 1ヶ月〜36ヶ月 | 走行性+デザイン性 | 7.4万円前後〜 |
| コンビ「スゴカル」シリーズ | 4.7kg | 1ヶ月〜36ヶ月 | 軽量+衝撃吸収(エッグショック) | 3万円前後〜 |
1. アップリカ【マール】
比較検証メディアで走行性が高く評価され、ベストバイとして紹介されることのあるモデルです。
押しやすさと走行の安定感を重視する方に向きます。段差の多い道や長距離の移動が日常にある環境では、走行性の差が毎日の負担を大きく変えます。
2. サイベックス「メリオ カーボン」
高い走行性とデザイン性を両立し、人気の高いモデルです。
価格帯は高めですが、「押し心地」と「見た目」の両方を妥協したくない方に選ばれています。

3. コンビ「スゴカル」シリーズ
軽量性と衝撃吸収素材「エッグショック」を特徴とする、国内の定番シリーズです。
走行性重視タイプの中では軽めで、価格も抑えめ。「軽さ」と「赤ちゃんへの衝撃対策」を両立させたい方に向きます。

【軽量バランスタイプ(AB型)】おすすめ3機種
新生児から使えて、なおかつ軽い——迷ったときの現実的な着地点がこのタイプです。
| 機種 | 重量 | 対象月齢 | 特徴 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|
| アップリカ「ラクーナ クッション」 | 5.6kg | 1ヶ月〜36ヶ月 | 持ち運びやすさの評価が高い | 5万円前後〜 |
| ピジョン「エパ(epa)」 | 6.9kg | 1ヶ月〜36ヶ月 | 軽さと扱いやすさのバランス | 7万円台〜 |
| バガブー「Butterfly 2」 | 7.3kg | 0カ月〜48ヶ月 | 折りたたみの小ささが際立つ | 8万円台〜 |
1. アップリカ「ラクーナ クッション」シリーズ
持ち運びやすさの評価が高く、ベストバイに挙げられることのあるモデルです。
新生児から使えて、なお片手で扱いやすい軽量性が魅力。マンションのエレベーター、駅の改札や階段、バスの乗降が日常にある方に向きます。


2. ピジョン「エパ(epa)」
比較検証で高い評価を得ているモデルです。
軽量性と扱いやすさのバランスがよく、「特定の性能に尖らせるより、日常の使いやすさを底上げしたい」という方に向きます。

3. バガブー「Butterfly 2」
非常にコンパクトに折りたためる点が評価される、海外ブランドのモデルです。
車のトランクに常備したい方、帰省や旅行で飛行機・新幹線を使う機会が多い方に向きます。

【B型】おすすめ3機種
腰がすわる生後7ヶ月頃から使える、軽さ・価格・携帯性に振り切ったタイプです。
| 機種 | 重量 | 対象月齢 | 特徴 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|
| ピジョン「ビングル BB6」 | 3.9kg | 6ヶ月〜48ヶ月 | とにかく軽い | 3.6万円台〜 |
| サイベックス「リベル」 | 6.3kg | 6ヶ月〜48ヶ月(22kgまで) | 圧倒的にコンパクト | 3万円前後〜 |
| アップリカ「ヴィット」 | 5.6kg | 6ヶ月〜48ヶ月 | 軽さと価格のバランス | 3.2万円台〜 |
1. ピジョン「Bingle(ビングル)」シリーズ
「持った瞬間に軽い」と実感できる軽量性が最大の特徴です。
エレベーターのない集合住宅、駅の階段を毎日使う環境など、畳んで持ち上げる回数が多い方に最も効きます。

2. サイベックス「リベル」
折りたたみサイズの小ささが際立つモデルです。
車のトランクに常備しておきたい方、旅行や帰省で持ち運びたい方に向きます。

3. アップリカ「ヴィット」
比較検証で上位に挙げられることのある、扱いやすさ重視のモデルです。
4歳頃までロングユースでき、軽さと価格のバランスを求める方に向きます。

【理学療法士の視点】スペック表に出てこない3つのチェックポイント
ベビーカー選びの記事は「赤ちゃんにとってどうか」に集中しがちですが、毎日押すのは大人です。産後の体で、1日に何度も押し、畳み、持ち上げます。ここは私の専門領域なので、少し踏み込んで書きます。
① ハンドルの高さが合わないと、腰と肩に効いてくる
ハンドルが低すぎると前かがみ姿勢が続き、腰部への負担が増えます。逆に高すぎると肩がすくみます。
夫婦で身長差が大きい場合は、ハンドル高さ調整機能の有無を必ず確認してください。 身長差15cm以上なら、調整機能なしのモデルは片方にとって使いにくくなる可能性が高いです。店頭では、必ず2人とも押してみることをおすすめします。
② 「畳んで持ち上げる」動作こそ、産後の体に効く
カタログ重量は「押す軽さ」ではなく「持ち上げる重さ」の指標です。
産後は腹部の支持機能が回復途上にあります。重いものを持ち上げる際は、腰を丸めて持ち上げるのではなく、膝を曲げて体に近づけて持ち上げる動作を意識してください。3kg台と5kg台の差は、1回では小さくても、1日3回×毎日で確実に蓄積します。
店頭では「押す」だけでなく、必ず一度畳んで持ち上げてください。
③ 段差での前輪の引っかかりは、体幹をひねる動作を生む
前輪が小さいモデルは段差で引っかかりやすく、そのたびに押す側が体をひねって持ち上げることになります。この「予期しない急な負荷」は、腰痛のきっかけになりやすい動きです。
歩道の切り下げが多い、線路の踏切を渡る、といった生活動線の方は、走行性重視タイプを検討する価値があります。
失敗しない機種選びのコツ
- 必ず実店舗で試す:スペック表では分からない「押し心地」「折りたたみやすさ」「重さの体感」を確認する
- 自宅と生活動線を基準にする:玄関の広さ、エレベーターの有無、駅の階段、車のトランクサイズを具体的に想定する
- 夫婦2人とも押してみる:身長差がある場合、片方だけの判断は危険
- 迷うならレンタルで試す:高価な走行性重視タイプほど、レンタルで実生活に合わせてから購入すると失敗が減る
購入とレンタルの判断基準は、こちらで詳しく整理しています。
購入時は、Amazonらくらくベビーや楽天ママ割の特典が使えます。
→ 「Amazonらくらくベビー」と「楽天ママ割」の完全攻略ガイド
まとめ|「いつから使うか」→「何を重視するか」の順で決める
ベビーカー選びは、次の順番で決めれば迷いません。
- いつから使うか:新生児期から → A型(新生児対応タイプ)/腰すわり後でよい → B型
- 何を重視するか:押しやすさ → 走行性重視タイプ/軽さ → 軽量バランスタイプ(AB型)
そして、カタログには載っていない「押す側の体への負担」を、店頭で必ず確認してください。ハンドルの高さ、畳んで持ち上げたときの重さ——この2つは、3年間毎日つき合う要素です。
ベビーカー以外の準備品も、先輩パパ・ママの声を参考に選びましょう。
→ 【育児SNSの声500件以上を分析】出産準備で「買えばよかった」&「買って後悔した」徹底解説
本記事の主な参考情報(Sources)
- ベビーカー比較検証・ランキング(360LiFE(LDK)A型 / 360LiFE(LDK)B型 / マイベスト A型)
- 各メーカー公式サイト(アップリカ/コンビ/ピジョン/サイベックス/バガブー)
※上記は執筆時点で確認した情報に基づく参考情報です。掲載モデル・評価・仕様は時期により変わるため、購入前に必ず最新情報をご確認ください。


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